エリック・クラプトン、好みです。特にテンポのいいヤツ。ブルース系はあまり好みではありません。
そうです。私の中には、クラプトン ⊃ ブルースという式があったのです。
それを踏まえて。
ある日、後輩から
「音楽、良く聴くんですってね。どんなジャンルなんですか。」
と声をかけられ
「ジャンルに拘りはなくて、まあ、いいなあと思ったものをランダムに聴いているだけなんだけど」
「そうですか。僕はブルースを聴くんです。」
「ブルース? クラプトンとかか?」
「ああ、あれはロックですねえ。ブルースではないですねえ。」
「そうなのか。で、君の言うブルースというと、どんなヤツなの?」
「サン・ハウスですねえ。ちょっと古いですけど。古いブルースが好きです。」
「サン・ハウスねえ。聞いたことないなあ。」
「一度、聴いてみてくださいよ。ファーザー・オブ・フォーク・ブルースとか。魂が揺さぶられますよ!」
「そのうちね。」
サン・ハウス(Son House)。ちょっとググってみました。Wikipediaも覗いてみましたが、日本語版がないので、しかたなく英語を眺めてみました。生れは1902年となってます。デルタ・ブルースのシンガーでギタリストでもある、スライド・ギターの演奏が得意だ、と書いてある、と思われます。(笑)
デルタ・ブルースってなんですの?
初期ブルースミュージックだと、別のところに書いてありました。
怒られるかもしれないけど、要は、ブルースといわれるジャンルの創成期の人ってことだなと思うことにしました。デルタブルースの創始者は、チャーリー・パットンという人ともどこかにありました。
そうなのか。
で、曲を聴かないことには話にならんなあと、とりあえず、映像を探してみると、結構出てきます。こんなのがありました。
Son House "Death Letter Blues"
うーん。そうなのか。
クラプトンのブルースは、こんなのなんですが。
Eric Clapton Drifting Blues 2008 Unplugged Live TV Recording
「ブルースではないですねえ。」
そうかなあ。B.B.Kingもブルースではないってことにならないのか。
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まあ、とにかく、音楽のジャンルにはこだわらないつもりの私でしたけど、
この辺は、合わないなあと、確信しました。
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後日、彼にはその旨を伝えました。
彼はにやりと笑いながら
「残念ですねえ。あの心地よさを共有できると思っていたのに」
ほんとに残念です。アナタの境地には到達できませんでした。
「クラプトンはブルースでない」ーそうなのかなあ。という、話でした。
でわ、また。