昔、Japanというバンドがありました。XJAPANではないです。1970年代半ばから1980年の頭まで活動をしたイギリスのバンドで、デヴィッド・シルヴィアンという人がリーダーやってました。グラムロック、パンクのバンドとされています。
デビュー当初は、本国より、日本の方で人気がありました。バンド名が「Japan」っていうのもあったんだと思います。
本人は、「別に日本を意識したわけではない」と言っていたようですが、ファースト・アルバムのジャケットなんか見てると、いやーそんなこたあねえだろうよ、と思うのは僕だけかな。
イギリスで売れなかったのは、彼らのスタイルがイギリスの音楽シーンでは時代遅れだという風に評価されていたからだということです。グラムロックとしては、デビッド・ボウイとかルー・リードとか、いたからということらしいね。
余談ですが、ボウイは一時代を築いたアーティストですけれど、僕が特に印象に残っているのは、彼の本筋のアルバムではなく、パット・メセニーの「The Falcon And The Snowman」(1985年)というアルバムです。その中に収録されている「This Is Not America」は、同名の映画(日本では「コードネームはファルコン」)の主題歌なんですが、それをボウイが歌ってます。
The Falcon And The Snowman: Original Motion Picture Soundtrack
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話を元に戻しましょう。
日本以外に、オランダとかカナダでも、ある程度人気はあったらしいのですけれども、イギリスでは今一つだったということですね。おかしなものです。
そんな彼らが、それまでのグラムロック、パンク路線から一皮むけた作品としてリリースしたのが3枚目になる「クワイエット・ライフ」(1979年)です。そういわれていますが、僕自身は、全2作とそんなに変わったろうか、と思っています。
その後、彼らの代表作というか高い評価を受けることとなる「孤独な影」(1980年)、「錻力の太鼓」(1981年)を出すのですが、僕はこのころになると彼らの曲を聴かなくなっていました。
何故かは僕もわかりませんが、嗜好が変わったのでしょうね、きっと。もしかすると、路線の変更のせいもあったのかもしれない。
時代遅れだったってことかいな。
そんなわけで、初期の3枚の中で僕が一番好きなのは、先ほどの「クワイエット・ライフ」で、中でも4曲目の「In Vogue」がすごく気にっています。
イントロのベースのリズムが良いです。もともと、けだるい感じの歌声ですから、「In Vogue」のじとっとしたイメージが相まって、いい雰囲気出していると思います。
バスを思いっ切りブーストして聞きましょう、ガラスが割れんばかりに。
でわ、また。