レベル7。
宮部みゆきさんの、
極初期の作品ですね。
作家デビューは1987年で、
レベル7の単行本は
1990年に出ています。
私は、2008年の新装版で
読みました。
勝手にタイトルから
異世界ファンタジー
というジャンルを
想像してしまったのです。
ブレイブストーリーの呪縛ですね。
全く違いました。
実際は、社会派ミステリーと
いえるのでしょうか。
ネタバレになりますが、
たくさんの死傷者を出した
ビル火災に巻き込まれ、
人生の歯車を狂わされた
準主人公の真の責任者を
追い求める執念が、
根底にあります。
まずは、記憶を消された
男女一組を中心とした話と、
電話カウンセラーと
その相手のイマドキ少女の話が
交互に語られていきます。
やがて、この二つの話が
一つに繋がっていく
という展開ですね。
2つの話に共通する人物が
味方と思わせておいて、
実は敵だったと、ところが・・・、
という結末ですね。
ああ、そうだったのかと
簡単に騙されてしまいまして。
くそっ、やられた、でした(笑)。
一介のカウンセラーが
ソコまでするか~とか、
イロイロ思わないでもなかったですが
おもしろく最後まで
読ませていただきました。
でわ、また。