ポール・ブレイ(Paul Bley)っていうピアニストがいます。
有名か有名でないかというと、何とも言えません。
知る人ぞ知るっていうくらいの「有名」さだと思います。
どんな音楽をやってらっしゃるかと言うと、
フリージャズというヤツとのことです。前衛音楽と評価する人もいるようです。
そうレッテル張られちゃうと、最早聴こうと言う気にはならない分野であります。
私に限らず、この分野が「好き」という方は、そう多くはないと思います。
しかしながら、自分に合うか合わないかは、自分が決めなくちゃならんとも思っています。フリージャズ、前衛音楽と言うレッテルを貼ったのは自分ではないわけですから、ちゃんと自分の耳でしっかりと聴かなければならない。
いわゆる食わず嫌いはいかんと、そう思ったわけであります。
なぜ、そんなことを言うのか。
実は手元に、ポール・ブレイのCDがあるんですよ。
「Mindset」(1997年)
いつ手にいれたかは定かではない。しかも純粋なポール・ブレイのアルバムではないのです。ゲイリー・ピーコックとのデュオっていう形になっています。いつ手にいれたかは定かではないけれでも、おそらく、ブレイではなくてピーコックの方からのアプローチだったんだろうと思います。
最近は、iTunesで、手にいれた楽曲を管理しているんですが、パソコンに取り込んでないやつもあったりするわけです。
なので、定期的に、アルファベット順に並んだ音源と、パソコン上の並びと比較していくわけですね。そうすると、抜けているヤツが出てくるわけです。その一つが、こやつだったというわけです。
- アーティスト: Paul Bley with Gary Peacock
- 出版社/メーカー: Soul Note
- 発売日: 1997/12/31
- メディア: MP3 ダウンロード
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で、再生してみると、そういやあ、聴いたことあるなあと。多分、1回か2回聴いたくらいで、そのままだったのかなあと。
改めて聴いてみて、このアルバムのピーコックのベースは、なかなかいいなあと思いました。嫌いじゃないです。そういう意味では、ブレイのピアノも同じ。
キース・ジャレットに最も影響を与えたピアニストだといわれているものの、ブレイの音楽はジャレットほどメロディアスではないから、心地よいと思える音楽ではない、と言う人もいますが、このアルバムの8曲目「Meltdown」なんかは、十分メロディアスだと思います。
確かに、音と音との間といいいますか、間隔、音程の並びとかは、一般的な心地よい音楽と違うという点はあるかもしれません。ソコは好き好きということになるんでしょう。聴きこめばクセになるところかもしれないですね。
そういったことから、ブレイの代表作と言われる「Blood」(1965年)、「Alone,Again」(1975年)などのアルバムを聴いてみようと思ったぞと、冒頭の話になったわけなのです。
話は変わりますが、ブレイとピーコックの関係って、お互いが、それぞれお互いの前の奥さんと再婚してたりとかいう、よくわからない関係のようです。
ポール・ブレイは、「フリー・ジャズ」だから自分には合わないと決めつけて食わず嫌いはもったいないぞと、そして「Mindset」というアルバムの「 Meltdown」などはなかなか心地よいぞ、という話でした。
でわ、また。
p.s.何枚か聴きこんで、また、アップしようと思います。