この曲が心地よい!

ふと知り合った、自分に心地よいメロディー それらを紹介しています そしてときどきガーデニング、のつもりがガーデニングがメインになっています。

「キース・ジャレットのサムホエア・ビフォー、イイです。」 - My Back Pages

「サムホエア・ビフォー」(Somewhere Before)っていうアルバムがあります。

キース・ジャレットがトリオ名義で1969年に発表したライブ・アルバムです。

 

私が持っている音源は、1981年に再発されたものなんですが、正直これがライブ・アルバムだとか収録曲がどうだかという予備知識があって買ったのではなく、安かったからという程度でした。

 

なので、買ってから1、2回、聴いた程度でしばらく放置されていたのです。

そう、聴かずに放置したのではなく、聴いてから放置したのですよ。

 

にもかかわらず、その後、ジャレットを聴こうと思い立ち、これをたまたま聴いたときに、1曲目の「My Back Pages」という曲に衝撃を受けたのですねえ(笑)。

 

「え!、こんな曲、入ってましたっけ!」

 

初めて聴くわけじゃあないのに、最初何を聴いてたんだっていう感じでした。

しかも1曲目(笑)。

 

まず、聴いてみましょう。

Keith Jarrett Trio-My Back Pages - YouTube

 

チャーリー・ヘイデンのベース・ソロから始まるこのイントロ、たまりません。

そして、ピアノとドラムが加わっていきます。

そのピアノの旋律の素敵なこと、(気分が)盛り上がることこの上ない。

最後に、拍手が聞こえてきます。ここでわかるんです。

 

「ええ、ライブだったんだあ」と。

 

ジャケットには、ライブの「ラ」の字もないんですもん。

 

全9曲のうち7曲がジャレットのオリジナルです。オリジナルでないのが、この「My Back Pages」と「Dedicated to You」の2曲です。

 

じゃあ、「誰が作ったの」ってなりますよね。「Dedicated to You」は1930年代に「ソール・チャップリン」(Saul Chaplin)という人が作曲したモノでジャズのスタンダードですね。そして「My Back Pages」は、なんと「ボブ・ディラン」(Bob Dylan)の曲だったんですよ。

 

「ボブ・ディラン」は、聴かないことはないですけれども「My Back Pages」という曲は知らなかったです。早速、彼のアルバム「Another Side Of Bob Dylan」(1964年)を手にする羽目に・・・。

 

結果的に、微妙な印象でした。がっかりとまでは言いませんが・・・。

旋律は同じなんですけどね。アコースティック・ギター一本っていうのもあるんでしょうけれども、なんか地味。

アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン

アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン

 

 

この曲を聴いて、ジャレットはアレを演奏したのかあ?って思っていると、実は、カヴァー曲が存在していて、それがヒットしていたようです。1967年のことです。

The Byrds - My Back Pages - YouTube

ああ、なんか納得。このイメージですね。

Younger Than Yesterday

Younger Than Yesterday

 

彼らにとっては4枚目です。

 

原曲探しの旅もなかなか楽しいですね。

 

閑話休題

アルバム・タイトルは「昔どこかで」みたいな意味だそうです。

収録曲にも「Old Rag」や「New Rag」というタイトルの曲があるように、古いものから新しいものまでいろいろなモノを埋め込んだような仕上がりになっていますね。ディランの曲からスタンダード・ナンバーとか。3曲目などは、フリー・ジャズそのものという感じです。

つまり、新しいのに昔どこかで聴いたような気がする、そういうことのようです。ライナーにも「timeless eclecticism」とか書いてあるし。

 

私にとっては、1曲目が全てですけども・・・。

サムホエア・ビフォー

サムホエア・ビフォー

  • アーティスト: キース・ジャレット・トリオ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD
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Somewhere Before

Somewhere Before

 

私のヤツのジャケットはこっちです。

 

でわ、また。