今日はですね、スコーピオンズの「モーメント・オブ・グローリー」(Moment Of Glory、2000年)というアルバムについて、書こうと思います。
スコーピオンズは、ドイツ出身のハードロック・バンドで、レコード・デビューは1971年にまで遡ります。
バンドの結成は、さらに遡って、1965年になります。
このグループについては過去記事のなかで触れています。
アルバムは、ベルリン・フィルとのライブですね。
ベルリン・フィル(Berliner Philharmoniker)といったら、あのフルトヴェングラーとかカラヤンとかアバドとかの超有名指揮者のアレですよ。
ロック・グループがオーケストラと共演するという企画は過去にも少なからずありまして、古くは「ムーディ・ブルース」の「Days of Future Passed」(1967年)や「ディープ・パープル」の「ディープ・パープル アンド ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」(1969年)等が有名でしょうか。
ピンク・フロイドの「原子心母」などもオーケストラの音が入っていますが、あれは、共演とはちょっと違いますよね。
さて、このスコーピオンズのアルバムは、既発表の曲を、ロックのテイストを変えずに、楽器としてオーケストラを組み込んだという印象を強く受けます。
だいたいにおいて、オーケストラを入れこんだアルバムというのは、賛否両論というかあまりいい評価を貰えないのですが、このアルバムもどちらかというと、そっちでしょうかねえ。
でも、私は好きです。全部とは言いませんがね。
1曲目の「HURRICANE 2000」、これはアルバム「Love at First Sting」の「Rock You Like a Hurricane」という曲です。元歌も良かったのですが、上手くオーケストラの音を使っていて、なかなか良い出来ではないかと思います。
2曲目のタイトル曲「Moment Of Glory」は、ドイツはハノーバーでのエキスポ2000のテーマ曲として作られたものです。
あまり、スコーピオンズらしくはないですね。
Scorpions /Berliner Philharmoniker - "Moment of Glory" (Encore - HQ Sound) - YouTube
このアルバムでは、5曲目、6曲目がキモですかね。
「Cross Fire」は、オケを前面にだしながら「スコーピオンズ節」を聴かせてくれている曲だと思います。途中の泣きのギター、いいっすねえ。
次の「Deadly Sting Suite」、前の曲の流れからの「He’s a Woman-She’s a man」の盛り上がりは最高です。そして絶頂のまま「Dynamite」へ・・。
オケのひたむきなパーカッションが泣ける。汗だくなんだろうなあ。
SCORPIONS [ DEADLY STING SUITE/PART 1 ] LIVE 2000 - YouTube
9曲目の「Big City Nights」も良いですねえ。レイ・ウィルソンのボーカルはいただけないけれども。
CDはこんなジャケットですが、残念なことに今は廃盤のようです。
でも、映像は今もあるようです。
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是非、聴いてみてください。
でわ、また。