「限定版」
あるいは、
「復刻版」
何と神々しい響きでしょう。
そして、その頭に、
「あの名盤が」とか、
「今、よみがえる」とか、
「ファン垂涎の」とかついていたりしたら、もうたまりません。
「買い」ですよね。
そもそも、日本では、「プレミアム」とか、「限定」とかいうネーミングが、消費者の購買意欲の向上に大きく貢献するらしいので、私のこういう傾向も、標準的なのかもしれませんけどね。(言い訳したりして)
で、
そういうチョーシで買ったのが
イゴール・ドミトリエフ・トリオ(Igor Dmitriev Trio)の「In A Siberian Mood」と言うアルバムです。
1997年にリリースされたアルバムなんですが、 廃盤だったものが、企画で限定プレスとなったようです。以下、引用ですが、こんな感じでした。
限定300枚プレス・世界初CD化! シベリアの文化都市ノボシヴィルスクで生まれた、Igor Dmitriev 率いるピアノトリオの1997年作品。 1993-1994年録音盤 『Jazz Old Trio』 は、中古市場で5桁台という高額取引きがされるなど、秘境ジャズ・マニアには垂涎の魅力を放つピアノトリオ。内容も、耳馴染みのよいスタンダード・ナンバー中心に、曲の持つイメージを的確に再現するようなシンプルなスタンスが一貫しています。柔和なプレイが絶妙なバランスで保たれながら情感豊かに端正に奏でられ、繰り返し聴いても変わらぬ安心感を内側から知り尽くしたかのような到達点の高い作品。(新譜案内より)
・・・・・Diskunion Home Pageより
「なんかいいもんないかなー」なんてネットショッピングなどしている時に、こんな文章が目に入ったら、気持ちが持っていかれませんか?
私は、不覚にも、なんなく、持っていかれました。
「繰り返し聴いても変わらぬ安心感を内側から知り尽くしたかのような到達点の高い作品」・・・なんと難解な日本語でしょう。
この辺は、言いたかったことが何かは、私にはわかりませんけど、聴いてみて思ったのは、「耳馴染みのよいスタンダード・ナンバー」がオーソドックスに演奏されているなあ、ということです。そしてそれは、それ故に、普遍的な心地よさがあるのだろうなあと。
収録曲は、全 曲で「Night in Tunisia」等のスタンダード・ナンバーがいくつかあります。
私は、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲なんですが、 2曲目の「No More Blues」が好きです。イントロのベースがね、なかなか。
ジャケットのロシア上空の航空写真も、なかなかイイすよね。
モンゴルの北、バイカル湖の西にある「ブラーツク」周辺の写真が使われています。
「シベリア」って感じ、出てます。地図で探してみまでょう。これもなかなか楽しかったりして。
HMV&BOOKS online
「限定300枚プレス」?というわりには、このサイトでは在庫があるようですね。
あれか。300枚×?回プレスってヤツか? まあ、いいのだが。
「限定版ってヤツに、まんまとやられちゃったよなー」ということで、イゴール・ドミトリエフの「No More Blues」は、心地よかったぞという話でした。
でわ、また。