この絵、見たことあるでしょう。
レンブラントの
「放蕩息子の帰還」です。
(英題:Return Of The Prodigal Son)
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新約聖書(ルカ伝)に出てくる
寓話の中の一場面で
放蕩息子が父親のところへ
帰ってくるシーンを
描いているそうです。
寓話ってのはこれ↓。
この絵にどのような意味が
込められているのかを
解説した本はいくつもあるようですが
そうした中でわたスが
手に取ったのはこれでした。
すべてを失って帰ってきた息子を
暖かく迎え入れる父親、
その後ろで胸の前で手を
交差して拒絶する兄。
その兄に対して父親は・・。
なるほどそう言う話か。
なかなか面白かったです。
・・と、いやいや、
そういう話ではなくて。
実は、そのタイトルと同じ曲が
ありましてね。
その話をしたかったのです。
私が聴いたのは、
レイ・ブライアント(p)
のヴァージョンでした。
2分45秒辺りからの
リチャードデイビス
(Richard Davis)の
ベース、良いですよねえ。
この曲が収録されている
ブライアントのアルバム
「Slow Freight」は、
なぜか独特の雰囲気がありまして
わたス、大好きです。
で、この曲が気になって
他のアーティストが
演奏していないかなと
調べていたときに
先程のレンブラントの絵に
行き当たったわけなんですよ。
さて、曲を書いたのは
ハロルド・ウーズリー
(Harold Ousley)という
サックス奏者で、
トランペット奏者フレディ・ハバード
(Freddie Hubbard)の
1967年のアルバム
「Backlash」に収録されたのが
最初のようです。
先程のブライアントのアルバムも
1967年リリースって
なってるんですけど、
その辺よくわかりません。
では、フレディ・ハバードの
ヴァージョンを、どぞ。
同じ曲ってのは分かりますけどね、
ブライアントとは、やはり
全く違いますね。
テンポ早いっすよねえ。
作曲者であるハロルドウーズリーも
後に吹き込んでいるようです。
ソウルジャズっていうか
エレクトリカルな仕上がりですね。
1972年リリースの
「The Kid!」というアルバムに
収録されています。
もう一ついっときましょうか。
こちらはテナーサックス奏者の
スタンリー・タレンタインのヴァージョン。
テンポで言うと一番
ゆったりしていますかねえ。
ブライアントに近い雰囲気です。
ホーン奏者が多く参加しているので
音に厚みがありますよね。
また、それもあって、
1分45秒辺りからの
タレンタインのソロが
際立って聴こえますねえ。
収録されている
アルバムタイトルも
「Return Of The Prodigal Son」、
ですし、アルバムのトップを
飾ってますし、力入ってますやん
って感じです。イイですねえ、これ。
でもでもでもぉ~、
やっぱり、ピアノが
一番でしょうかね〜(笑)。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうごさいます。