荒井由実と呉田軽穂
松任谷由実、デビュー時は荒井由実。
知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。様々な人にも楽曲を提供しているシンガー・ソングライターです。
では、「呉田軽穂」という名前をご存知でしょうか。
松田聖子の「赤いスイートピー」とかが思い浮かぶ方には、今さら説明の必要もないのですが、「松任谷由実」が、他の人に楽曲を提供するときのペンネームです。最近は余り聞きませんね。
「呉田軽穂」という「発生音」からもわかるように、これはかの大女優「グレタ・ガルボ」からとったという話ですね。
他の歌手に提供した楽曲
誰にどんな曲を提供しているのかなどと言いだすと、それこそ枚挙に暇がないのですが、多いのはやはり松田聖子で、「渚のバルコニー」、「秘密の花園」、「瞳はダイアモンド」などがあります。その他には、中村雅俊の「日時計」、薬師丸ひろ子の「Woman "Wの悲劇"より」、稲垣潤一の「ブルー・オーシャン」、そして私の一番のお気に入り、ブレッド&バターの「あの頃のまま」などです。
このブレット&バターは、男性二人の兄弟ユニットで、1969年のデビューといいますから、もうすぐ半世紀ということになりますが、活動を一時中断していた頃があって、1979年の活動再開のときに提供されたのが、「あの頃のまま」という曲だとのことです。
これはね、名曲だと思っているんですが、みなさんはどうでしょうか。
稲垣潤一も歌っていますよね。
ちゃんと社会人として日々を過ごしている旧友と、相変わらず夢を追いかけている自分を比べながらも、人それぞれ、生き方があるよねというような内容です。
六時のターミナルで振り向いた君は
板についた紺色のスーツ
今でも気まぐれに街を行く僕は
変わらないよ、あの頃のままさ・・・
サイモンとガーファンクルを引き合いに、時代は移り変わっていくもので、ずっと昔のままではなかなかいられないんだよね、でもね、人生って自分のものだよね、とかいうことなのかな、と勝手に思っています。違うのかな。
For myself、For myself
幸せの形にこだわらずに
人は自分を生きていくのだから・・・

- アーティスト: ブレッド&バター
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使い分け
冒頭でお話ししたとおり、「呉田軽穂」は他人に楽曲を提供するときのペンネームですが、松任谷由実(荒井由実)名義で楽曲の提供をしているときもありますね。
この違いを、自分で歌うつもりがないときは、「呉田」名義で、そうでないときは自分名義で、と分析している方もおられるようです。
真偽のほどは定かではありませんが、近頃(といっても15年も前ですね。)は、呉田軽穂名義の曲もセルフ・カヴァーしているこんなアルバムも出されています。
オリジナルのアーティストのイメージができあがっていますから、ある意味新鮮ですよね。というか、私はびっくりしましたよ。
聴き比べてみるのも面白いと思います。
結局ユーミンが好み
最近のアルバムは、あまり聴いてはいないので、なんですけれども、「呉田軽穂」名義でなくても、松任谷由実の曲って、私にとっては「うーん」と聴き入ってしまうような心地よい曲が多いんですよね。
先ほどの「あの頃のまま」もそうですし、荒井由実時代の「雨の街を」(ひこうき雲、1973年)、石川セリに提供した「朝焼けが消える前に」(ときどき私は、1976年)、バンバンに提供した「いちご白書をもう一度」(季節風、1975年)とかね。ああ、三木聖子の「まちぶせ」(聖子、1976年)もそうですよね。石川ひとみの方が有名ですけれど。
石川セリの「ときどき私は」は、リマスターがでてますね。
あれ、・・・全部、1970年代ですね。
その時代以外のユーミンが気に入らないということではないんです。
私の多感?な小僧時代と重なるところがミソなんだと思います。
・・・そういうことなんでしょうねえ。
古い歌ばかりですが、懐かしいだけではない何かがあるんですよ。
今さら、思い出そうとか掘り起こそうとかしませんけどね。
最後に
ということで、小僧時代に聴いた松任谷由実の楽曲には、心地よい以外の何かもあるに違いないという話でした。
くだらない話にお付き合いくださいましてありがとうごさいました。ホントに。
でわ、また。