こんばんわ。
今回はベサメ・ムーチョの話です。
この曲名はみなさん、
聞いたことがあると思います。
ベサメ・ムーチョ、
綴りは、「Bésame mucho」で、
スペイン語です。
「ベサメ」は、口づけ、キス、の意味。
「ムーチョ」は多数、たくさん、
といった意味になります。
つまり、合わせて直訳すると、
いっぱいキスして、といった意味に
なるのだそうですね。
なので、英語のタイトルは
「Kiss Me A Lot」とかに
なってるらしいです。
知っている人にとっては
なんでもないことですが、
わたスは
なるほど!
でしたね。
マイナー調のメロディの曲なので、
「たくさんキスして」という
情熱的な歌だとは、
思いませんよね。
何か謎があるんでしょうか?
あるんですよ。
それは、のちほど。
この曲は、1941年に
当時21歳だったメキシコの
「コンスエロ・ベラスケス」
という女性よって書かれました。
また、この曲が世界中で
広く知られるようになったのは、
アメリカで大きな反響を得たから
といわれています。
当時のヒットメーカーだった、
ジミー・ドーシー・オーケストラが、
この曲を取り上げたからということのようです。
日本では、1950年に
黒木曜子さんという人が
歌ったのが最初だったようです。
もっとも、私の中では、
トリオ・ロス・パンチョスですけどね。
そして、ジャズの世界でも
スタンダード・ナンバーとして
演奏されています。
さて、先程の謎ですけれど
聞き齧った話で
申し訳ないのですが、
実はこの曲、やはり、
甘いラヴ・ソングでは
ないんだそうです。
歌詞と日本語にしたものを
載せますと、こうですね。
Besame, besame mucho,
como si fuera esta noche la ultima vez
Besame, besame mucho...que tengo miedo de perderte,
de perderte despues...
・・・
Piensa que tal vez mañana
Yo ya estaré lejos, muy lejos de tí.
たくさんキスして、
まるで今夜が最後であるかのように
たくさんキスして、
後であなたを失ってしまうのが
恐いから
・・・
私はたぶん明日あなたと別れ
とても遠いところへ
行かなければならないから
とても遠いところとは
「あの世」ということらしいです。
つまり、
自分の最後が近いことを
悟っていた旦那さんが
奥さんに「たくさんキスして」
とせがんだ歌
なのだそうですよ。
とあるサイトで紹介されていました
明るく情熱的でないわけです。
それでは、聴いていきましょう。
コンスエロ・ベラスケス本人に
よるものがあるそうなんですが、
ネット上では見つけられませんでした。
なので、ジミー・ドーシー版をどうぞ。
そして黒木曜子サン。
戦後という感じですかねえ。
私の定番、トリオ・ロス・パンチョス。
ああ、やはりこれを聴くと
懐かしさが込み上げてきます。
歌うベーシスト、
ニッキーパロット。
コステロの嫁、
ダイアナ・クラール。
どれもいいですよねえ。
最後はゴンザロ・ルバルカバの
インストナンバーで、どうぞ。
辛抱強く聞くと、
だんだん良くなってくると思います(笑)。
わたしの一押しですね。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。