蓮と睡蓮、何が違うのか。花や葉の大きさだとずーっと思っていました。でかいのが蓮で小さいのが睡蓮。深くは考えたことはなかったです。
そんなある日、蓮の育成セット?とやらを仕入れてきました。
種数個、ガラス容器と容器を吊り下げる台、解説書の3点セットです。
解説書によると、種は根元の方を少し削って発芽しやすくしてから、水を張ったガラス容器に入れる、とあります。
そうすると、数日で発芽するらしい。
そのとおりにしてみると、確かに、にょろにょろと目が出てきました。ある程度伸びると、先っちょに葉っぱらしきものが。そしてやがて蓮の葉っぱらしく広がったのでした。
しかーし、直径2~3cmぐらいの小さい葉っぱです。そこで、僕は「これは本当に蓮なのか。蓮ってのはもっと大きいのではないか。これは睡蓮ではないのか。」と妻に聞くのですが、「蓮って言ってたから蓮なんでないの」とツレナイ返事でした。
冒頭でも書いた通り、そのときの僕の理解は「蓮は大きいやつ。小さいのは睡蓮」。
調べてみるとこれが大間違いでした。
両者の違いは、大きさなんかではなかったのでした。
なんでも、APG植物分類体系とかによると蓮は「ヤマモガシ目ハス科」、睡蓮は「スイレン目スイレン科」なのだそうで、親戚ですらないということになります。 昔の分類では蓮はスイレン科に分類されていたとも書いてありましたけどね。
そうでしょうとも。きっと、蓮の小さいのが睡蓮だと思っていたのさ、みんな。
さて、そういう話はおいといて、
実は、見た目でこいつらの違いがわかるのでした。まず、葉ですが、
蓮はこう
睡蓮はこう
そうです。葉っぱに切れ目の無いのが蓮、あるのが睡蓮です。さらには、葉っぱの上で、水玉がコロコロするのが蓮、しないのが睡蓮。もひとつ、花托があるのか蓮、無いのが睡蓮。花托というのは、これです。わかりにくいけど、真ん中のハチの巣みたいなやつね。
と言うことは、花だけでもよく見れば区別できるということですね。ちなみに、蓮はぐぐっと、水面に飛び出して咲くけれども、睡蓮はほぼ水面に近いところでしか咲かないということでした。
わかりやすい。ひとつお利口さんになりました。
そういうわけで、家のやつは、蓮で間違いなかったということでした。
で、いつまでも、小さいガラス容器の中ではかわいそうなので、大きな鉢に植え替えてやろうと、近くのホムセンに行ったのですが、時期が悪かったのか、見当たりません。春先から夏手前までは、よく店先にあるのを見かけたのですが、残念ながら、無いようでした。うろうろしていると、プラスチックのメダカ用の鉢がおいてあったので、取り敢えず、それを買ってきました。
こんな感じになりました。なかなか、いいかも。
2週間もすると、葉っぱの数も三枚四枚と増えてきたのですが、よく見ると何かおかしい。あー。食べられている。何奴。葉っぱを見ても虫らしいモノは付いていない。ナメクジが這ったらしい後がある。ユスリカとかの幼虫とか、芋虫なんかが、食害するという情報はあったけれどナメクジがっていう情報はなかったので、結局のところ、どうなんだろうなあ。寒くなってきて、新しい葉っぱも出てこなくなったので。今年は、これで終わりみたいです。来年の春を待つことにします。
「蓮と睡蓮、何が違うのか」という、お話でした。
でわ