探偵小説三大奇書と言われている本、
3つともご存じでしょうか?
「ドグラマグラ」夢野久作
「虚無への供物」中井英夫
「黒死館殺人事件」小栗虫太郎
なんだそうです。
オマエ、突然どうした?と
お思いのあなた、
お答えしましょう。
え、聞きたくもねえ?
いや、そこは大人の対応を
してくださらないと(笑)。
実はですね、たまたま、
「凶鳥の黒影」(まがどりのかげ)
という本を見つけましてね。
何故か気になったのです。
な・ぜ・か、です。
ここ大事だと思います(笑)。
副題に、
「中井英夫へ捧げるオマージュ」
とありました。
誰です、その方は?
赤江漠とか有栖川有栖、
菊地秀行、北川薫、
嶽本野ばらなどの名前が
連なっていましたので、
読んでみたのですよ。
それで中井英夫を知り、
「虚無への供物」という
彼の代表作を知り、
それが先ほどの三大奇書と
いうものの一つだと
そういう知識を得たわけです。
「虚無への供物」は、
もちろん、読んだことはないです。
読んだことがあったのは
「ドグラ・マグラ」だけですね。
持っているのは米倉斉加年の
表紙イラストがステキな
角川版です。
小栗虫太郎は、その名前さえ
知りませんでした。
ドグラ・マグラを、読んだのは
今からン十年前の学生の頃ですが、
読むのにすごく疲れて
内容が全く頭に
入らなかったことだけを
覚えています。
最近、話題になっている
「(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法」
という本を読んで、再度
読んでみようと思い立ちました。
これとて、結構難しいことが
書いてあるんですけどね。
たとえば、ドグラマグラですと、
もしかして物語の語り手が嘘をついているんじゃないか?と疑ってみる
疑ったすえに出てくる物語の解釈を楽しむ
とあるんですが、そう簡単に、
楽しめる域に達することができるとは
全くもって思えないですね。
で、とにかく、読み直したわけですが
読んだことがあると言っても
まあ昔のことですから、
初めて読むのと何の変わりもない
そういう状況でした。
簡単に紹介できるものではないんですが
(どういう小説かわかってませんからね)
あえて、紹介しますと、
記憶を失った主人公が、
自分の過去について考えるうちに、
この世とも思えぬ世界に
どっぷり迷い込む物語です。
「ブウウーーーン」という奇怪な時計の音で目を覚ました主人公が、自分の状況を把握しようと必死になるところから始まります。
隣の部屋からは、主人公を「お兄様」と呼ぶ、主人公に殺された許嫁だと主張する女性の声が聞こえてきます。
??
主人公は、名前すら思い出せません。
そういう極限状況の中で、突然現れた「九州帝国大学法医学教授」の若林と名乗る人物が、主人公は「狂人の解放治療」という画時代的な精神病治療の実験を受けていたと告げるのです。
・・・
とまあ、こんな感じで始まるんです。
ドグラマグラの意味は不明なんですが、
本文中では
このドグラ・マグラという言葉は、維新前後までは切支丹伴天連キリシタンバテレンの使う幻魔術のことをいった長崎地方の方言だそうで、只今では単に手品とか、トリックとかいう意味にしか使われていない一種の廃語同様の言葉だそうです。
と作中の人物に解説させていますね。
ネットですと青空文庫で読めますから
興味のある方はどうぞ。
で面白く読めたのか?
という話ですが
ムリ
でありました。
さすが三大奇書。
「虚無への供物」も
「黒死館殺人事件」も
いずれ購入しようと思います。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。