「S.M.V.」というグループ?の「Thunder」というアルバムを見つけました。
2008年のリリースとなっています。
これですね。
ジャケットには、おっさん3人の顔写真が並んでいます。左側の人物はすぐわかりました。
「スタンリー・クラーク」(Stanley Clarke)というベーシストですね。
上原ひろみとトリオを組んだりもしています。
これを話題にしたこともあります。
チック・コリアとのグループ、「リターン・トゥ・フォーエヴァー」に在籍していたこともあって、結構昔から聴いていたベーシストです。ジャケットでお顔を拝見することもあったので、まあ、わかりました。
真ん中、見たことある顔です。
タイトルが「S.M.V.」で「S.」がスタンリー・クラークってんなら、次は「M」で始まるっていうことですな?
そう、マーカス・ミラーというベーシストですね。
「世界的スラップベーシストの一人」と言われています。
スタンリー・クラーク程は聴いていないんですが、それでも3枚ほど彼のアルバムを聴いています。新しいとこでは「Renaissance」(2012年)ですね。げ、もう6年も前のアルバムだった。
ファンキーな曲が多い中で、2曲目の「February」なんぞは、わりとしっとりとしていていい感じの曲です。
さて、最後の「V.」なんですが、前2人がベーシストなんだから、3人目もベーシストなんだろうと予想はするものの、私はVで始まるベーシストを知らないのです。
結局、裏側を見ることに・・。
(日本製なら帯がついてるので、こんな暇なこと思いつくこともなかったんでしょうけどねえ。)
「V.」の正体は「ヴィジター」ではなく「ヴィクター・ウッテン」(Victor Wooten)なるベーシストでした。残念ながら、全く知りませんでした。彼もまた、スラップの天才とのことです。今度、彼のアルバムを聴いてみようと思いました。
(「ヴィジター」知りません? 「V」って。宇宙人の侵略の話ナンですけど。昔の。)
で、このアルバムは何かというと、超のつくベーシスト3人による「エレキベース」メインの超ファンキーなアルバムだったということだったのだったんでした(小林まこと風)。
エレキベースに限らず楽器のことは何も知らないんですが、おそらくは達人の域に達したテクニックを惜しげもなく披露しているんだろうなあという雰囲気は感じ取れました。
アノぶっといベースの弦を軽やかにかつビシビシ弾けるんですもんねえ。
曲の話をするとですね、2曲目の「Thunder」カッコいいですよねえ。
4曲目の「Mongoose Walk」では、チック・コリアの演奏も楽しめます。
5曲目のメロディアスな「Los Tres Hermanos」、このアルバムでの私のイチオシですね。入れ替わり弾き出されるベースの音色が何ともいえません。3兄弟とかいう意味なんですかね。
7曲目はスタンリーがウッドベースを鳴らしてますね、アルコで。これはスゴイ。
ふと見つけた変わったグループ名のアルバムを手にして「S.M.V.ってなんだよお。」と思いを巡らせたら、知らない世界の扉が開いたよ、という話でした(ヴィクター・ウッテンのことね)。
そして、「Los Tres Hermanos」はとても心地よい曲でした。
でわ、また。