「TOTO」ってグループご存知ですよね?
今となっては、「ああ、むかーし活躍したバンドですね。」って言われてしまいそうですけどね。2008年に一旦、解散してますしね。
ただ、全盛期は、これはすごい人気を誇ったバンドでした。
そして、2015年には「やっぱり忘れないでくれよー」とばかりに、再結成アルバム「TOTO XIV」を出しましたので、まあ、若い人でも知っている人は知っているかもしれません。
そんな「TOTO」なんですが、今回は彼らの6枚目のアルバム「ファーレンハイト」(Fahrenheit、1986年)について語りたいと思います。
何を?
いろいろ
ま、とりたてて新しいこともないんですケド。
あまり評価の高いアルバムでもないですしね。
アルバムタイトルの「ファーレンハイト」、普通は、セルシウス度(℃)と同じ温度の単位のことを思い浮かべると思うんですよね。記号で書くと「℉」となります。漢字だと「摂氏」に対して「華氏」ですね。あちらでは、割とポピュラーな単位だそうで。
マイケル・ムーア監督のアレも「華氏911」(原題は「Fahrenheit 9/11」)ですもんね。
これを、アルバムタイトルにしたのは、どうしてなんだろうと、いつも思ってたんですよ。
日本語の発音的にはカッコいいと思いますが、そんな理由では、もちろんないでしょうしね。
ディオールのオードトワレに「ファーレンハイト」っていうのがあるようですが、発売は1988年ということですから、あんまり関係ないですよねえ。
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マニアックな人だと「銀河英雄伝説」の「アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト」が思い浮かぶかもしれませんね。
で、同名の曲が収録されているので、その歌詞を見ると、
Fahrenheit, feel the heat in the street
Find out what your people are sayin'
ってな感じですから、そのままの意味なんでしょうねえ。
ジャケットも「暑いぜエ」っていう感じのモノですしね。
このアルバムのなかでは、1曲目の「Till The End」が、TOTOらしくてイイと思います。スティーブ・ルカサー(Steve Lukather)のギターはいつ聴いてもキレイですね。
5曲目の「I'll Be Over You」は大ヒットしたバラードですね。私は好きじゃないけど(笑)
7曲目の「Somewhere Tonight」は、ポップなAORです。これは気持ちの良い曲ですよねえ。もっと長くてもいいのにと思ったりして。
あとは、スタジオ・ミュージシャンらしくソツなく、曲をこなしているという感じですかね。悪くはないけど、面白くもないと思う人が多かったのでしょう。なので、あまり評価が高くないという結果に。
でもね、最後の1曲、これがなかなか。
まったくのジャズですねえ。
なんせ、マイルス・デイビスがペット吹いてますもん。
イントロこそルカサーのギターでメロウに始まりますけど、マイルスのペットが入るともはやジャズにしか聞こえないというシロモノです。
ファンの方たちは、「マイルス」様用に入れた特別トラックなどと仰っています。
それはそうなんでしょうけど。
いいじゃあないですか!それで。
いろんなジャンルのいろんな音楽にソツなく寄り添えるのがTOTO。
そして、それがスタジオ・ミュージシャンとしても一流の証ということででしょう。
「日本のTOTOとは本当は関係のないあっちのTOTO」*1 の、それ程評価の高くないアルバムにマイルス・デイビスがゲストで参加しているトラックがあって、やっぱりジャズしてましたよ、という話でした。心地よいのは7曲目ですけどね。
でわ、また。
*1 Home : Toto ココの第2段落から判断しました。