タイトルの
「The Beginning and The End」
というのは、「始まりと終わり」
という意味になりますよね。
クリフォード・ブラウンという
アメリカ出身の
ジャズ・トランペッターの
アルバム・タイトルなんです。
1930年生れの彼は
実は1956年の6月26日に、
25歳でこの世を去っているのです。
交通事故でした。
その死の数時間前の演奏が
このアルバムに収録されている
という「ふれこみ」で
このアルバムがリリースされたのが
1973年のことです。
収録曲は
1 I Come From Jamaica
2 Ida Red
3 Walkin'
4 Night In Tunisia
5 Donna Lee
当時の情報では、
1~2曲目が1952年3月の
彼の処女録音で、
3曲目~5曲目が
1956年6月25日の録音
ということでした。
※「油井正一のジャズ名盤物語」P89。1990年共同通信社発行。
「Discogs」などでも
録音日は1956年6月と
クレジットされていますが、
英語版ウィキペディアでは
「Nick Catalano」の伝記によると
1955年5月11日だったかもと
書かれていると紹介されていました。
そうなると、
ちょっとインパクトが
弱まってしまいますね。
クリフォード・ブラウンの
トランペット、好きですから
その辺は別にいいといえば
いいんですけどね。
ヘレン・メリルという
私の好きなアメリカの
女性歌手のアルバムに
参加をしていたのがきっかけで
彼の名前を知ったようなものですが、
これで気にいって、
何枚か彼のアルバムも
持っているのです。
でも、この「The Beginning and The End」
は全く知りませんでしたね。
では、4曲目の「Night In Tunisia」を
どうぞ。
クリフォード・ブラウンの
長いソロの何と心地よいこと。
のびのびと演奏している感じが
うかがえます。
ライブらしい拍手や喧噪も
いいですね。
5曲目の「Donna Lee」で
お別れとしましょう。
矢野沙織がジャズの道へと
進んだきっかけの曲だそうですよ。
でわ、また。