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「光の魔術師、フェルメール、人気ですよね。」 - 真珠の耳飾りの少女

ヨハネス・フェルメールという画家がいます。今でいうオランダの人です。

Johannes Vermeer と綴ります。

本名は、もっと長くて、ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト(Jan van der Meer van Delft)といいます。

外国の人の名前は、めんどくさいですねえ。

本名には「フェルメール」という綴りはないですけれども、「van der Meer」が「vermeer」になったみたいですね。なんかそんなことが書いてあります。

Vermeer's Name

 

 

ヨハネス・フェルメールという画家

今となってはとても有名な人ですね。

光の魔術師、という二つ名があります。

寡作の画家としても知られてもいます。

諸説ありますが、作品は全部でわずか33点~37点と言われていますね。

幅があるのは真贋が決定していないものがあるからです。

ヨハネス・フェルメール - Wikipedia

 

つまり、贋作というジャンルでも色々と物議があった画家でもありますね。フェルメールの絵の贋作をハン・ファン・メーヘレン(Han van Meegeren)という人が、制作して、時のフェルメール研究家が「本物」と認めたんですね。後からバレるんですが。いや、バレたというより、自らバラしたようです。

ハン・ファン・メーヘレン - Wikipedia

私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件

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昔から有名だったのか?

ウィキペディアには、「生前は高い評価を受けていたフェルメールですが、死後、急速に忘れられていった。それは、もともと寡作だった上に、それらの作品が個人所有で公開されていなかったことが理由として挙げられる」とあります。

また、タイムライフ社の「世界の巨匠」という美術全集の中では、「まったく無名のまま、なんの尊敬も払われずに死んだ」(p9)とまで書かれています。

かと思えば、「フェルメール論:神話解体の試み」という本の中では、彼の絵の取引価格が「17世紀末から比較的高値を保ち続けたオランダでの状況を考えれば、長く忘れられていたという枕詞がフェルメールにふさわしくない」(p23)とも書かれています。

フェルメール論―神話解体の試み

フェルメール論―神話解体の試み

 

 

いずれにしても、表舞台から一度は姿を消したとされているようです。

彼の作品のサインの上から他の画家のサインが重ねられた絵があることなどもその理由の一つかもしれません。

 

その後、19世紀になって、フランス人の研究家によって再び光があてられるのですが、それでも、今の日本のように展覧会を開けば何十万人の人が押し寄せるということはなかったのだろうと思います。

 

これほど人気の画家となったのは?

世界的なブームになったのは、1995年から1996年にアメリカのワシントンとオランダのハーグで開かれた大回顧展がきっかけと言われています。何しろ30数点の全作品のうち23点が展示されたのです。そうしたプレミアム感から大勢の人たちが絵を見に出かけ、そこで、そもそもの彼のミステリアスな作風、そして光を置くような表現の素晴らしさに人気が集まったのかもしれませんね。

 

日本では、同じように大阪市立美術館で2000年に開催された「フェルメールとその時代」展に5点が展示され、60万人を動員したとのことで、これが日本でのブレイクのきっかけだということです。

それと、忘れてならないのはシャープのAQUOSのCMで、和服の吉永小百合と一緒に写し出された「フェルメール」の「真珠の耳飾りの少女」の影響ではないでしょうか。これは、2008年のことです。東山魁夷の絵なども使用されたヴァージョンもあって、なかなかインパクトがありましたよね。

youtubeで動画を探すんですが、ないですね。

 

日本での展覧会は

日本で最初の大きなフェルメール展は先ほどの2000年の大阪市立美術館で開かれたもので、5点が展示されています。

それ以前にも、彼の絵画が単品で紹介される展覧会はあったようで、私が確認できた最も古いものは1968年の「レンブラントとオランダ絵画巨匠展」というのがありました。

読売新聞社の主催で、作品としては「ディアナとニンフたち」1点です。

レンブラントとオランダ絵画巨匠展 (読売新聞社): 1968|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

その後、1970年代と1980年代に展覧会で展示されたことがあったようですが、頻繁に展示されるようになったのは、やはり、2000年の大阪市立美術館の展覧会から後のようですね。

ちなみに、2000年の展覧会での作品は、「聖プラクセディス」、「リュートを調弦する女」、「地理学者」、「真珠の耳飾りの少女」「天秤を持つ女」とのことです。

 

私とフェルメールの出会い

読みたくもないでしょうけど、書きますね。

私とフェルメールの出会いは、人に自慢できるほど早いわけでもなくて、高校の教科書か補助教材に載っているのを見たのが最初だったと記憶しています。「真珠の耳飾りの少女」でした。

その後、学生に成り立ての時に、世間知らずの初々しい学生を狙って下宿までセールスにきた営業マンに、うまく言いくるめられて、タイムライフ社の「世界の巨匠」という美術全集を買うことになったのですが、その中にフェルメールがあったことで、さらに強く興味を持つようになりました。

 

話は横にそれますが、この全集、貧乏学生の身でありながら月賦で買ったんですよ。総額8万ぐらいしたと思います。全25巻。今でもありますよ。大事にしてますwf:id:ninasimone:20180830235355j:image
そういいながらも、何かをこぼしたようなシミがあるのはご愛嬌ということで。

 

フェルメールの巻の表紙は、これです。

f:id:ninasimone:20180831181623j:image

「絵画芸術」の部分ですね。 この本では「画室の画家」というタイトルで紹介されています。金のシャンデリアがもう・・・。

 

25人の画家の一人に選ばれているのですから、この時点では、忘れ去られているどころか、十分な評価を受けていたということですよね。

全集の初版は、1973年とあります。また、オリジナルの英語版は1967年のようです。

 

足を運んだ展覧会 

全集を買ってから、数年後、1984年に国立西洋博物館で「マウリッツハウス王立美術館展」が開催され、「真珠の耳飾りの少女」が、展示されるというので、わざわざ東京まで出ました。

その時は、図録を買ってないので、詳しいことはわからないのですが、当時は「青いターバンの少女」というタイトルだったと思います。

強烈に印象に残っているのは、ターバンの「青」ですね。

 

今ほどの人気はなかったはずですが、それでも、絵の前には人だかりができていたように思います。

 

その後、残念ながら2011年の京都市立美術館の「フェルメールからのラブレター展」まで、フェルメールの作品のある展覧会には行けませんでした。この展覧会では3点の作品が展示されていました。

 

この間、先ほどの2000年の大阪市立美術館展を皮切りに、2004、2005、2007、2008、2009年と結構な頻度で彼の作品を含む展覧会が開催されています。

ブームになっていたのですね、やっぱり。

特に、2008年の東京都美術館「フェルメール展 ~ 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」では、7点ものフェルメールが展示されたということです。

その7つとは、「マルタとマリアの家のキリスト」、「ディアナとニンフたち」、「小路」、「ワイングラスを持つ娘」、「リュートを調弦する女」、「手紙を書く婦人と召使い」、「ヴァージナルの前に座る若い女」です。

これは行きたかったですけどねえ。

 

これらの展覧会に、一つとして行けなかったのは残念でしたけど、仕方ないですよね。世の中、タイミングですから。

 

その代わりといってはなんですが、先の京都の展覧会のあとは、翌2012年の神戸市立博物館の「マウリッツハウス美術館展」(2点)や、2015年の京都市立美術館の「ルーブル美術館展」(1点)、「フェルメールとレンブラント展」(1点)についてきたフェルメールは見に行くことができました。全部、京都ですけど、本当にどれも大勢の人が来てましたね。

 

 

2011年 フェルメールからのラブレター展

    ・手紙を書く女

                ・手紙を書く女と召使い

                ・手紙を読む青衣の女

2012年 マウリッツハウス展

    ・ディアナとニンフたち

                ・真珠の耳飾りの少女

2015年 ルーブル美術館展

    ・天文学者

2015年 フェルメールとレンブラント展

    ・水差しを持つ女

 

そして、行きつくところは全点踏破。

フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版)

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この本の著者のように、世界を股にかけての全作品踏破なんてことは、できませんけれど機会あるごとに日本の展覧会に出かけていれば、ひょっとすると、達成できるかもしれないですね。

余談ですが、寓意画としての話もあったりして、面白いです。

 

フェルメールの何が気に入っているのか 

で、フェルメールの何が気に入っているのかということですね。他のファンの人たちも同じだと思うんですが、やはり、その光の表現の素晴らしいところが第一です。

そして「青」です。

この「青」、ウルトラマリンは、ラピスラズリという宝石を粉にしたもので、当時としては非常に貴重だった絵の具です。

そんな高価な絵の具を惜し気もなく作品に使用していたフェルメールっていったい・・。

「手紙を読む青衣の女」は、2011年に京都市美術館の「フェルメールからのラブレター展」で展示されたとき、その修復の過程を映像で展示していました。修復後の青の美しさ、椅子の鋲の光の表現、素晴らしくて感動しました。修復前の絵が、いかにも暗く、重苦しい見映えでしたから、余計にそういう印象を持ったのかもしれません。

 

あと、私の場合は、作品の少なさから、そのすべてを見れる可能性が高いことによる衝動、あるいは欲望 - 的なものがあることは否めないですね。

 

今年から来年にかけて 

嬉しいことに、今年から来年にかけて、東京と大阪で大掛かりな彼の展覧会があります。

2月から5月にかけての大阪展の方に行きたいと思っています。

近いですからね。

でも、展示される作品が違うようですね。東京展の8点は発表されていますが、大阪展は9月発表ということです。

1. 牛乳を注ぐ女

2. マルタとマリアの家のキリスト

3. 手紙を書く婦人と召使い

4. ワイングラス【日本初公開】

5. 手紙を書く女

6. 赤い帽子の娘【日本初公開】

7. リュートを調弦する女

8. 真珠の首飾りの女

 

大阪展で展示されない作品があって、私がまだ見たことがないというのであれば、東京にも行かずばなるまい、などと考えていますよ。老い先も短いことですし。

でも、随分と並ぶんでしょうねえ。耐えられるかどうか、心配です。

フェルメール展

 

来日作品の整理

東京展で展示予定のものも含めて数えると、来日作品、結構な数になるようですね。

 

ディアナとニンフたち(◎)

マルタとマリアの家のキリスト(◎)

聖プラクセディス(★)(◎)

取り持ち女

眠る女

士官と笑う娘

窓辺で手紙を読む女(◎)

中断された音楽の稽古

紳士とワインを飲む女

小路(◎)

ワイングラスを持つ娘(◎)

デルフトの眺望

牛乳を注ぐ女(◎)

リュートを調弦する女(◎)

青衣の女(◎)

音楽の稽古

水差しを持つ女(◎)

天秤を持つ女(◎)

真珠の首飾りの女(◎)

赤い帽子の娘(◎)

少女

フルートを持つ女(★)

合奏(盗難中)

手紙を書く女(◎)

真珠の耳飾りの少女(◎)

婦人と召使

絵画芸術(◎)

天文学者(◎)

地理学者(◎)

レースを編む女(◎)

恋文(◎)

信仰の寓意

ヴァージナルの前に立つ女

ヴァージナルの前に座る女

手紙を書く婦人と召使い(◎)

ギターを弾く女

ヴァージナルの前に座る若い女(◎)

 

以上37点(うち真贋係争中(★)が2点)のうち、日本で展示されたもの(◎)は、全部で 22点もあります。日本で首を長くして待っているだけでもコンプリートできてしまいそうな勢いですねえ。盗難中のモノは、ま、無理ですけど。

ただ、これが50年間での数ですから、1995年の大回顧展の展示数が、如何に驚くべきものであったかが、分かりますよね。

 

作品の画像

文字列だけでは、なかなかわかりづらいですよね。今はネットで「Wikiart」と検索すると古今東西の絵画を見ることができるようです。

アーティスト名検索の画面で「Johannes Vermeer 」と打ち込んで検索すると出てきます。ここでは作品数は39点となっています。「絵画芸術」が2つありますね。あと自画像が1つ。これは「取り持ち女」の左側の人物のアップなんですが、彼自身を描いたのではという説があるということで、載っているみたいですね。

ですので、数としては37点ということなりますね。

 

おわりに 

高校のときに出会った「フェルメール」という画家。最初に見た「真珠の耳飾りの少女」のインパクト、それとその作品の少なさが相まって、私の中で大きな存在となっていきました。

時間的な余裕が少しはできた今、あの頃の感動を求めて、また、彼の作品を求めるようになったわけです。

 

「真珠の耳飾りの少女」は、スカーレット・ヨハンソンの主演で映画にもなりましたし、一番有名な作品かもしれませんね。

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昨年久しぶりにフェルメールの大きな展覧会があるらしいと聞いてから、わくわくして待っていたのですが、ついに、爆発してしまいました。

 

駄文を長々と綴ってしまいまして、ごめんなさい。

「光の魔術師、フェルメール」の絵は、ホント心地よい感動がありますよ、という話でした。

 

でわ、また。