NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」、
現在は、越前の朝倉氏が
足利義昭を迎え入れるかどうか
と悩んでいるところですね。
その朝倉氏の館があったという
一乗谷朝倉氏遺跡に行ってきました。
北陸自動車道福井インターを下りて、
国道158号を岐阜県方面に進むと、
まもなく朝倉氏遺跡は右折
という看板のある交差点にでます。
あとは案内看板に従って進むと
難なく辿り着けました。
パンフレットの周辺図は、
この辺り一帯が
城下町であったことを
表しています。
思ったより大きな町だったようでした。
案内図の「下城戸」から
「上城戸」までが
城下町のエリアだったそうですね。
織田氏に滅ぼされてから
400年余り、土に埋もれて
田畑の下になっていたそうな。
日本のポンペイと言うとか言わないとか。
まず、朝倉義景の館跡を
見に行きました。
前を流れる一乗谷川に架かる
おやかた橋を渡ります。
周りに堀があって、城跡のようです。
館の唐門が復原されていました。
門をくぐると館の礎石が
整然ならんでいました。
大きなお屋敷だったようです。
屋敷裏の高台から見た写真です。
高台から見た方が、
館の形が分かりやすいですね。
唐門だけでなく、
館も復原されていると
見応えがあるのになあと
少々残念な気持ちに。
山の中腹まで、いろいろな館跡や
庭園の跡が残っていました。
その一つの湯殿跡庭園。
何に使われたものだったか、
まだわからないらしいですね。
中の御殿跡。
義景の実母、光徳院の
住居だったと推定されています。
館と館などを結ぶ
道路跡も復原されていました。
そして、そうした館跡を
見下ろす高台にあったのが
朝倉氏7代目、初代孝景のお墓でした。
??となりますよね。
実は朝倉義景(11代目)の父親も
孝景(10代目)というのですね。
なので7代目を初代孝景というらしいです。
「朝倉始末記」では、
朝倉氏が、この一乗谷に
活動の根拠を置くようになったのは
この7代目からとされているそうです。
お墓には覆屋が設置されていて、
その中にありました。
さらにそこから上には
一乗谷城があるようですが
残念ながら行けませんでした。
曲輪や空堀等の遺構が
残っているそうなのですが、
今年は熊の目撃情報が多く
危険だそうです。
視界が開けたところから
麓の方をみると、
復原された町並が見えます。
山を下りてそちらに向かうことにします。
途中で「瓜割清水」によりました。
池の底から水が湧いているのが
みてとれましたね。
魚も泳いでいました。
館の御膳水として使われたと
伝えられていると、説明看板に
書かれていました。
さて、いよいよ
復原町並に向かいます。
復原町並といっても、
復原されているのは
武家屋敷を囲む塀と
一つの武家屋敷、
そして庶民の家、町屋数棟です。
しかし、その道路に出ると
タイムスリップしたような
感覚におちいります。
まず唯一復原されている
武家屋敷の敷地に・・・。
戦国時代の武家屋敷というのは、
結構質素だったようですね。
では、庶民の町屋の方に。
土塀の一部に
暖簾が出ています。
武家屋敷より敷地も狭く、
建物も小さいです。
住家というより
お店だったようですね。
裏手はこんな感じ。
厠は別建てです。
復原町並みの遠景。
屋根がドラマに出てきたものと
同じてすね。
彼岸花も、イイ雰囲気を
醸し出していました。
人出がかなりなので、
近くの一乗谷レストラントで
早めの昼食にしました。
このお蕎麦の「あげ」が
妙に気に入りました。
普通のあげとは違いました。
なんなんだろう?
さて、お腹がいっぱいになったところで
さきほど渡った一乗谷川の上流に
あの佐々木小次郎が、
燕返しを習得したという
一乗滝があるというので、
そちらにも足を伸ばしました。
小次郎の像もあったりして。
滝はこんな感じです。
蒸し蒸しする1日でしたが、
さすがにこの辺りは
涼しくて快適でした。
滝は、いいよねー。
ところで、もうひとつ、
寄りたいところがあります。
近くに明智神社というのが
あるようなんです。
ご本尊はあけっつあまと呼ばれる
明智光秀像なのだそうですね。
で、行ってきました。
当時で言うと
隣村になるんでしょうか、
峠を越えた集落ですね。
徒歩あるいは馬での移動が
主だった頃は、
下流から回るのも
峠を越えるのも
大差なかったのでしょうか?
峠を越えると、
ほどなく東大味の集落です。
神社はすぐわかりました。
小さな境内には、
これまた小さなお社がありました。
昔からあるようですが、
日の目を見るようになったのは、
ドラマのお陰のようです。
御朱印もあるようですな。
山本食料品店、行かずばなるまい。
神社からの帰り道、ふと見かけたのが
こんな真新しい看板。
そうか、細川ガラシャ
こんなところで・・・。
御朱印を手にして、
嬉しそうに帰りました(笑)。
ますます、麒麟がくるに
力がはいりそうです。
でわ、また。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。