ニールス - ヘニング・オルステッド・ペデルセン(Niels-Henning Orsted Pedersen)
かっこいい名前ですね。
デンマークの人です。
オルステッドのO(オー)は、ギリシャ文字のΦ(ファイ)みたいな文字を書きます。ドイツ語でいうオー・ウムラウトに相当するということで、「オ」の口で「エ」と発音するといいらしい。なので、エルステッドと表記されてたりもします。
面倒くさいですな。
彼は、14歳からプロとしての活動を始め、17歳の時には、カウント・ベーシー楽団のから誘いがあったそうですが、事情があってそれを断ったという話があります。1981年に、ダウンビート誌の評論家が選ぶ人気投票で、ベスト・ベースプレーヤーにも選ばれるなど、非凡な才能を持っていたことがわかります。
また、ピチカート奏法(指で弦をはじく奏法)は、普通は 2 本の指を使って弾くのですが、ぺデルセンは3本の指を使うそうで、それは非常に難しいらしいのです。そういう、超絶技巧を有するベーシストということでした。
そんなことから、興味を持ったわけです。
ペデルセンは、2005年に58歳で亡くなるまでに20枚ほどのアルバムをリリースしていますが、その中にベース奏者が二人演奏しているアルバムがあります。
彼のリーダーアルバムとしては初期のころの作品になるんですが、1976年の「Double Base」というアルバムです。サム・ジョーンズ(Sam Jones)というペデルセンより22歳も先輩のベーシストと共演しているものです。
聴いてみました。
また、デクスター・ゴードンというテナーサックス・プレーヤーがいます。その「One Flight Up」(1964年)というアルバムにペデルセンが参加していて、1曲目の「Tanya」、18分以上の大作ですが、これも聴いてみました。普通にベースを弾いてるヴァージョンだということで。
なんでそれかって? たまたま持ってたからです。
どういう音が出ていると、超絶技巧を駆使していると分かるのかしらん、と思ったりしてましたけれど、いくつか聴き比べてみても、
よくわかりませんね、やっぱり。
ギターを弾いているように聞こえるところが、そうなのかもしれませんが。
きっと、相当の経験とか実際にベースを弾いている人とか、そういうレヴェルの人でないと分からないのだろうと思います。
で、知識としてインプットだけしておくことにしました。
「あー、あの超絶技巧のベーシストね。」みたいな。
このアルバムの7曲目には、僕の大好きな「Yesterdays」が収録されていて2本のベースだけでプレイしています。聴きごたえがあります。
お薦めは、というか、僕の好みとしては、2曲目の「A Notion」ですね。
ボサ・ノヴァチックな感じ、なかなか良くないですか。
- アーティスト: ニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン&サム・ジョーンズNiels-Henning Ørsted Pedersen & Sam Jones
- 出版社/メーカー: THINK! REOCRDS
- 発売日: 2017/07/05
- メディア: CD
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ベースが2本もプレイする曲が、なかなか心地よいぞというお話でした。
でわ、また。